みこころクリニックの心理検査

みこころクリニックでは、生活歴、症状(問題行動など)の把握に加えて、以下の知能検査、人格検査、発達検査、画像検査*(MRIなど), 脳波**などを総合して現在の状態を把握していきます。勿論、如何にしてこれから自分らしく生きて行くかを知る為です。より良き未来の為に...。

*近隣の検査可能施設で検査(北野病院など)あるいは、他院で撮像された画像を参照。** 脳波は導入準備中。

個別式知能検査

WPPSI 知能診断検査 (ウイプシイ)

幼児向けのウエクスラー式知能検査(3才10ヶ月~7才1ヶ月 )。
6種類の言語性下位検査と5種類の動作性下位検査で構成されていて、言語性IQと動作性IQおよび全検査IQを測定できます。
下位検査の評価点プロフィールを作成することで、「個人内差」という観点から発達をとらえることができます。所要時間は45分です。

WISC-IV 知能検査 (ウィスク・フォー)

世界でも広く利用されている代表的な児童用知能検査(5歳0カ月~16歳11カ月)。
全15の下位検査(基本検査:10、補助検査:5)で構成されており、10の基本検査を実施することで、5つの合成得点(全検査IQ、4つの指標得点)が算出されます。それらの合成得点から、子どもの知的発達の様相をより多面的に把握できます。
合成得点(全検査IQ、指標得点)、下位検査評価点に加えて、7つのプロセス得点も算出でき、子どもの検査結果についてより詳しい情報が得られます。所要時間は60~70分。

 

WAIS-III 成人知能検査 (ウェイス・スリー)

言語性IQ、動作性IQ、全検査IQの3つのIQに加え、「言語理解」「知覚統合」「作動記憶」「処理速度」の4つの群指数も測定でき、一層多面的な把握や解釈が可能です。
IQや群指数のプロフィール、下位検査の評価点プロフィールの表示に加え、ディスクレパンシー分析、下位検査レベルでのSとWの判定、符号と数唱の精査も記録用紙上で行うことができます。
14の下位検査から構成されますが、IQか、群指数か、その両方かなどの測定したい目的に応じて実施する下位検査を選択できます。所要時間:60~95分

 

人格検査

ソンディ・テスト

ハンガリー出身の精神科医であったレオポルド・ソンディにより考案された投映法心理検査。精神疾患や心身症の病型診断に大変有効です。また、現在は一般的なカウンセリングへ導入され、教育、産業、人間関係、精神衛生、自己探求などの様々な問題の解決に活用されています。8枚の写真の内から、好きな写真を2枚選ぶ、嫌いな写真を2枚選ぶ、比較的嫌いな写真を2枚選ぶ、を繰り返して行う検査です。所要時間は5~20分。

バウムテスト

1949年にスイスの C. Koch よって公表された人格診断技法。
自由に描かせた1本の実のなる木」について、全体的印象、樹木の形態、鉛筆の動き、樹木の位置の4側面から60項目余(全体的所見、風景および付属物、地平、根元、根、幹、枝、冠、果実・花・葉など)にわたって診断的解釈をし、人格特徴を分析、把握します。幼児から成人までにわたり、知的発達の遅れ、問題行動、情緒障害、神経症など、さまざまな人々に対して実施できます。
所要時間:3~20分。

PFスタディ 絵画欲求不満テスト

PFスタディとは、Picture Frustration Study の略で、1948年、米国ワシントン大学心理学教授ソールローゼンツアイク博士によって考案された投影法による人格検査。絵画欲求不満テストともいいます。日常的によく経験する欲求不満場面を絵で示し、それに対する被検者の言語的反応を通して人格特徴を評価。 実施時間は約20分。

SCT 精研式文章完成法テスト

受検者に短文を書いてもらい、知能や性格などのトータルな人間像の把握を行ないます。小学生用:刺激文50問、中学生用:刺激文50問、高校・成人用:刺激文60問。
「私の父はー」「私はよくー」などの短い刺激文に続く短文を書きます。回答所要時間:40分~60分。

DAM グッドイナフ人物画知能検査

DAM (Draw-a-man test) はグッドイナフが1926年に発表した人物画による作業式の知能テスト。被検者が描いた人物像を用いて知的発達を評価。 DAMの原案者グッドイナフは、子どもが自己のもつ人物についてのボディ・イメージを描写として表わすという仮定から、この検査は開発されました。
一般の知能検査のように言語表出の理解能力を必要としない動作性のテストであるので、言語や聴覚に問題のある被検者にも適用できます (ことばに障害をもつ言語発達遅退児の診断, 自閉症児やてんかん等の発達障害児について診断・評価もできます)。実施時間約5分。適用範囲 3才~10才。

発達検査

遠城寺式乳幼児分析的発達検査

簡便な検査法によって、子どもの発達を各機能に分析して測定します。心身障害児の状態、発達の様相を短時間に明らかに診断でき、正常児にあっては、特長を明白にし指導の基礎資料を得るのに便利です。適用範囲 0才~4才7ヶ月。

津守式乳幼児精神発達検査

診断のむずかしい乳幼児(0才~7才)について、発達段階を的確にとらえます。特別な用具を必要とせず、いつでも、どこでも実施できる。子どもの状況いかんにかかわらず、平生の行動全般にもとづいて診断。診断の結果、記入される発達輪郭表によって、子どもの発達、遅滞の領域を知り、保育に役立てることが出来ます。0才~3才までの乳幼児については、個人別に発達月齢を採点することができ、発達指数を算出することができます。3才~7才の乳児について、幼稚園、保育園の先生が、クラスの評価、保育効果について検討することもできます。適用範囲 0才~7才。所要時間は20分程度。